日々のこと

主婦。不妊治療とか手術とか日々のこととか。過去の治療の記録と今の出来事。

030 体外受精の説明会

こんにちは。
今回は少し長めのお話です。
体外受精の説明会と、それを受けての気持ちを書きました。
結果的に私たちは体外受精を選ばない選択をしています。
正直、この時も今も、スッパリと絶対やらない!と言う気持ちにはなれていません。
やらない方向で不妊治療をしていますが、たまに体外受精の文字がチラつきます。
そんなグラグラな気持ちをブログに書くのはどうかな?と思ったのですが…
なかなかこういう話は見かけないので、もし同じ気持ちの人がいたら気になるかな?と思い今回体外受精への気持ちを書きました。
不安定なこの気持ちを文字にして書き出すのは難しく、こんな話をしても良いのか?と少し勇気がいったのですが…お読みいいただけたら幸いです。


 ***


いよいよ体外受精の説明会当日。
夫は午前中仕事で、終わってから向かったので開始ギリギリに到着しました。

体外受精は夫婦2人で行くのが条件で、当日は私たち含め8組くらいの夫婦がいたように記憶しています。年齢は様々…20代〜40代くらいが集まっていた印象です。

資料を渡されて説明が始まります。
詳しい話は病院によって違うだろうし素人の私があれこれ書くのもアレなのでザックリですが大体何を話していたのかだけ書いておきますね。

まずは体外受精の方法の話。
実際にどうやって採卵して移植をするのか。
体外受精と顕微授精の違い。
採卵したあとどのように受精させてどのように移植するのか。
受精したそのあと受精卵がどうなるのか。
そして実際に採卵するまでの卵胞を育てる方法(薬か注射かなど)や具体的なスケジュール、そして気になる金額の話をしてくださいました。

当時の私は検索魔だったおかげで体外受精の方法などについては知っていたのですが細かなスケジュールや金額などは実際に聞いてみないとわからなかったので詳しく知れてよかったです。
夫はあまり検索するのが好きではないので、体外受精についての知識はほぼ無い中で説明会に行ったのでとても勉強になったと言っていました。

いろいろ聞いてまず思ったのは凄く時間がキッチリなんだなぁということです。
スケジュールとしては薬か注射で卵胞を育て排卵日が決まり次第採卵。
培養がうまくいけば翌周期で移植という感じでしたが(もちろん人それぞれ違うと思います。簡単な説明ではこんな感じでした)卵胞を育てるための注射や薬は毎日同じ時間で打つ事。他にも採卵するために排卵を止める注射を指定された時間に打ちに行ったりHCG注射も指定の時間があるとの事。しかもその時間が21時とかだったりする事(病院は開いているとの事でした。)には驚きました。
これは自己注射でもいいと言われましたが自己注射をした事がなかった私にその選択は思い浮かびませんでした。
もちろん病院によって違うのだと思います。
でもおおよそそのようなスケジュールなのかなぁと思うとその時点でちょっと…できるかなぁと不安になるのでした。

そして金額。
私が説明会を聞いた病院は成功報酬型の病院でした。
もしも妊娠すれば全額払うけれど妊娠できなければ治療した分までの金額しか払わなくていいよというやつです。
それでもザックリ採卵までに約60万くらい、移植で20万くらいとの事でした。
もちろんザックリなので多かれ少なかれ前後するでしょう。
それでも結構な額です。

説明会はだいたい1時間半くらいで終了しました。
帰宅後、2人で相談。
正直金銭面に関しては貯金を崩したり等すれば出せない金額ではありませんでした。長引くと辛いですが正直1,2回くらいはどうにか切り詰めてできなくもありません。
スケジュールに関しても私は平気ですし夫も職場に相談すればできなくもないかもしれない…という感じでした。

ならばやるのか?やろうと思ったのか?
答えはNOでした。
できるかも、とは思いました。でもやろうとは2人とも思わなかったのです。
金額が高いから。治療が大変そうだから。
確かにそれもあります。
でもなんだろう…1番は私達が体外受精をしている姿が思い浮かばなかったのです。

子供が欲しくて、できる可能性があるかもしれないならば何でやらないの?
そう思う方もいるかもしれません。
言われてしまえばそうだよな、としか言えないのですが…
それでも私達は体外受精をやりたいとは思えなかったのでした。
もちろん人工的なのが嫌だなんて思いは少しもありません。
もし体外受精にお金がかからず先生に次周期は体外受精ね!と言われていたらやっていたと思います。
でもそうじゃない。
じゃあ子供はいらないの?と言われたら答えはNOです。もちろん欲しい。
今回の説明会の後、1つ1つ2人で話をしました。
治療に対してどう思う?金額に対してどう思う?子供に対してどう思う?自分の気持ちは今どんな風?これからの事はどう思う?体外受精をした場合、しなかった場合、私たちはどう思いどう生きていく事になると思う?
今まで治療をして2人でいっぱい話してきて、今回もこうして話して悩んで考えていくうちに欲しいけどいなくても私達は生きていけるよね。
できたらすごく嬉しいけど。という気持ちになっていったのです。


このブログを読んでくださる方々には不妊治療中だという方が多くいらっしゃるかと思います。その中には体外受精をなさっている方もいる事でしょう。
今回の話は体外受精をする事に対してどうこう言う話ではありません。
寧ろ説明会を聞いて具体的な大変さを知ったからこそ今なさってる方、すると決めた方を応援したいし、子宝に恵まれて欲しいと思います。
もちろんそれは体外受精を選ばず不妊治療をしている人に対してもです。
自分たちもそうだけれど、子供を望んでいる全ての人が幸せになるといいなと思います。もちろん、それ以外の人もです。
自分で、そして夫婦で選んだ人生は幸せであって欲しいです。

私たち夫婦に限らず夫婦の生き方は様々だと思います。
そんな中で選んだ私たちの選択。
これからまだゆるゆると妊活の話は続きます。
最初から体外受精はしないと決めて始めた妊活。
揺らぎ迷いながらもそれを続行していく事を決めた人生。
これからどうなるかはわかりません。毎回、今もずっと悩み続けています。
そんな私たち夫婦の妊活記録ですが、よろしければこれからも読んでいただければと思います。

今回は長くなってしまいましたがお読みくださりありがとうございました!